親知らずは抜いたほうがいいの?
こんにちは。
明石市 大久保駅前の「石川ヒロ歯科クリニック」です。
親知らずは、すべての歯の中でも、特にトラブルが起きやすい歯です。
約4割の日本人が、親知らずを抜いているといいます。そのため、親知らず=抜歯というイメージが強いかもしれませんね。
親知らずが生えてきたら、「どうしよう?抜いたほうがいいの?」と不安になる方が少なくないのでは…?
親知らずは、必ずしも抜歯しなければならないとは限りません。
「抜いたほうがいい親知らず」と「抜かなくてもいい親知らず」に大きく分けられるわけですが、ここでは、その違いについてご説明します。
親知らずは、お口の四隅の最奥に生えてくる大臼歯のことです。
10代後半から20代前半に生えてくるのが平均ですが、その頃になると、すべての歯が先に生えそろっています。
親知らずが生えてくる頃には、正しい位置に生えるためのスペースが無くなっていることがあるのです。
そんな事情から、親知らずは仕方なく傾いて生えてきたり、横倒しのまま一部分しか歯ぐきの表面に出てこれなかったりします。中には、完全に埋まったまま生えてこないこともあります。
そうなると、デコボコしたところができて食べカスや歯垢が溜まりやすくなり、歯ブラシが届きにくくて、しっかりと清掃できません。
磨き残しが生じてしまうことになり、そこからむし歯や歯周病など、さまざまなトラブルの発生につながるのです。
すでに炎症や痛みなどのトラブルが起きている、もしくは今後むし歯・歯周病リスクが高い生え方の親知らずであれば、抜歯した方がいいでしょう。
また、将来的に歯並びを悪くするリスクがある生え方の親知らずも、抜いておいたほうがいい、という診断になります。
隣り合った歯に倒れ掛かるようにして生えてきた場合、奥歯から前歯のほうに向かって圧がかかることになります。その状態が長く続くと、だんだんと出っ歯になっていくリスクがあるのです。
「まさか」と驚くかもしれませんが、歯は一生動いているものなのです。そうした歯の特性を利用して歯列矯正が行われます。
歯に変な圧がかかってしまうと、歯が勝手に予期せぬ方向へ動いて歯並びを乱してしまう恐れがあるのです。
正常な位置にまっすぐ生えている親知らずは、もちろん抜歯不要です。健康な歯が増えるのは健康上にも非常に喜ばしいことです。歯磨きをきちんとして、大事にしてください。
また、完全に埋まったまま生えてこない親知らずも、特に抜歯の必要はありません。とはいえ状態が変わってくることもありますので、その時は早めに歯科医院で診察を受けるようにしましょう。
石川ヒロ歯科クリニックでは、日本顎咬合学会 認定医である院長が、親知らずをはじめとする歯科口腔外科の診療を行っています。
親知らずの抜歯について、わからないことや質問がありましたら、何でもお気軽にご相談ください。お待ちしています。